アイアンリーガー寸劇〜IRON MISSIONへの道のり〜
[第八試合] 命懸けの大変身!
- 「どういうことですかオーナー?」
- 「話はあとあと!さあアンプ!両脇固めて連れて行くよ!」
- 「ええ姉さん!マグナムエースさん、行きましょう」
- 「マグナムエースまたね〜!」
- 「オーナーっ!?」
- 「………女の子の勢いってすごいのネィ…あのマグナムエースでも勝てなかったヨ…」
- 「俺だって…ひと言も口挟めなかったぜ…」
- 「オーナー、マグナムエースはどこへ?」
- 「ふふっ!マグナムエースは…今日一日限定で大変身するの!!」
- 「大変身だって!?」
- 「どういうことだ…?」
- 「おーいルリー!こっちを早く手伝いなさい!」
- 「あっごめんおじさん!任せっきりにしちゃった!」
- 「監督すみません!!」
- 「まったく…」
- 「ワット、アンプ…これは…」
- 「同じ女としても尊敬してる銀城オーナーに頼まれちゃアタシ達も一肌脱ぐしかないってね!」
- 「わたしたち、あなたの昔のボディを保存しているミュージアムにずっとお願いしていて、今日一日だけ貸していただけたんです」
- 「なんだって!?」
- 「セーガルがパーツ交換専門のメカニックだって揃えてくれたの。さあさ、あとはマグナムエース!アンタ自身だけよ!」
- 「コスプレぇ!?」
- 「そよ!マグナムエースはここの会場限定でシルバーフロンティアになるの!予定だとあとちょっとで終わって帰ってくるからみんないつも通りに迎えてあげてね!」
- 「それは…もちろんですけど…!」
- 「ミーは四ヶ月以上前の事なんてオーナーに言われるまで忘れてたヨ…あの時の一言が今戻って来たのネィ…言質って怖いのネィ…」
- 「でも俺楽しみだぜ!シルバーフロンティアなんて生で見たことないもんなぁ!」
- 「俺も俺も!」
- 「僕も」
- 「拙者も同じく」
- 「ミーだってそうネィ!」
- 「でしょー!?」
- 「盛りあがるのはいいが…ルリー、後ろにお客さんだぞ」
- 「へっ?」
- 「設営でお忙しいところ失礼します。お久しぶりです銀城オーナー」
- 「ファイタースピリッツ!」
- 「ひとことご挨拶にと思い伺わせていただきました。今日はよろしくお願いします」
- 「ファイターアローも!二人とも丁度いいところに来たわね!」
- 「では、」
- 「これで。」
- 「え!?ねえちょっと待って!あなた達に会わせたいリーガーがもうすぐ来るんだから!」
- 「は。」
- 「ねえマグナムはまだかしら!?」
- 「さ、さあ…」
- 「……フロンティアでしたら、今無理に会わずとも、」
- 「その通りです。それに、わざわざ銀城オーナーのお手をわずらわせる程のことでは…」
- 「もうっ!そんなこと言っちゃダメよ!あなたたち兄弟なんだから!いいからここで待ってなさい!」
- 「あっ!オーナー来ました!!」
- 「ルリーオーナー!お待たせしました」
- 「ほらマグナムエース!前に出なよっ!」
- 「うわ…っ!」
- 「………」
- 「………」
- 「………」
- 「みんな…監督、オーナー…すみません……遅くなって…」
- 「マグナム!」
- 「マグナム!」
- 「マグナムエース!!」
- 「いや違う!シルバーフロンティアだ!!」
- 「うっふふ…!どう?二人とも懐かしいでしょー!」
- 「………」
- 「………」
- 「………」
- 「………」
- 「……あれ?」
[第九試合] シルバー三兄弟の記憶