アイアンリーガー寸劇〜IRON MISSIONへの道のり〜
[第六試合] 暁に消えたボーシップ!
- 〜それから数ヶ月後、プチオンリー前日の夜〜
- 「よし、皆準備はいいな?明日はいよいよプチオンリー当日だ。張り切りすぎて三日連続で徹夜くらいした者も居たと思うが、皆明日のために今日までよく頑張った。当日は張り切りすぎて倒れたりしないように充分気をつけるんだ!わかったな!」
- 「はい!!」
- 「みんな忘れものは無い?何か忘れてももう取りに戻れないからしっかり荷物はチェックするのよー!」
- 「はい!」
- 「よーしじゃあボーシップを停めてあるステーションまで行くわよ〜!」
- 「はーい!」
- 「よう!待ってたぜ!」
- 「ゴールド三兄弟久しぶりネィ!」
- 「なあなあ!ボーシップはどこだよ!?」
- 「今マグナムエースが操縦してここへ回してきているところだ」
- 「やりぃ!またボーシップ乗ってみたかったんだ!ありがとな!」
- 「礼ならマグナムに言えって!」
- 「へへっ、そうするぜ!」
- 「そういえばファイター兄弟はどこだ?」
- 「何でだ?皆で一緒に行けばいいじゃないか」
- 「まあ、ファイター兄弟なりに考えた末の事だろう。どのみち会場では会うのだし、無理強いはしないさ」
- 「ウウン…兄弟って複雑なのネィ」
- 「やあ皆、待たせてすまない」
- 「マグナム、邪魔するぜ」
- 「よく来たなアーム、フットとマスクも」
- 「へへっ!ありがとなマグナムエース!」
- 「ねえねえおじさん!出発までもうちょっと時間あるし!あたしここの駅限定のスイーツ食べたいんだけど買いに行ってもいいかな?」
- 「うん?…まあーそうだな、よし、出発まで一時解散だ!きっかり1時間後にオート操作で出発するから皆遅れずに集まるんだぞ!」
- 「はーい!」
- 「やったぁ!」
- 「旅行なんて久しぶりだぜ!会場に到着するまで何時間もボーシップに乗るっていうし、色々買っといてもいいよな!あれとあれとこれと…そうだ!兄貴のぶんのオイルも買っておこう!へへっ!俺っていい弟だよな!」
- プルルルルルルル……
- 「あっ!あの音は!!!」
- 「マスク!」
- 「わぁー!!兄貴ぃーっ!!置いてかないでくれよ〜ッ!」
- 「危ない!ホームで走ってはダメだ!」
- 「わあーっ!」
- 「マスク危ない!転ぶぞ!!」
- 「わっ!痛ってぇッ!!」
- 「…ッ!!」
- 「あっ!マグナムエース!ダメよ!!」
- 「マスク!起きれるか!?」
- 「マグナムエース?…──っ!兄貴!兄貴達は!?」
- 「………」
- 「わああーっ!兄貴ぃーッ!!」
- 「無理だ…この船はマグナムエースしかマニュアル操作できない…今はオート操縦だから俺達は目的地まで辿り着けるが…マグナムエースとゴールドマスクは…」
- 「──!!」
- 「落ち着けフット!すまねぇな嬢ちゃん達」
- 「心配するなフット。…俺はマグナムエースを信じる。あいつなら時間までにマスクを連れて必ず会場に来る!」
- 「行ってしまった…」
- 「ぐすっ…ぐすっ…」
- 「…………行くぞ、マスク」
- 「行くって…どこにだよ…?」
- 「皆を追いかけるんだ」
- 「追いかけるだって!?どうやって追いかけるんだよ!?だって…だってもうボーシップは行っちまったんだぞ!!」
- 「いま俺達が諦めたらここで俺達のプチオンリーは本当に終わりになってしまう!!」
- 「!!」
- 「でも…どうやって…?だって俺達金だって持ってないじゃないか!」
- 「大丈夫だ、…俺に考えがある!マスク行くぞ!」
- 「わっ!待てよマグナムエース!!駅のホーム走るなって言ったお前が走るなーッ!!」
[第七試合] 俺たちの初イベント!